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「ルールはないの、あっても破るだけ。」94歳のニューヨーカーに学ぶ人生を楽しみ尽くすコツ

2016年04月21日(木)

「ルールはないの、あっても破るだけ。」94歳のニューヨーカーに学ぶ人生を楽しみ尽くすコツ

作品紹介

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー

94歳にして多数の有名デザイナーから熱い視線を集めるアイリス・アプフェル。2005年にNYメトロポリタン美術館で開催された彼女のファッション・コレクション展は驚異的な動員数を記録、84歳にしてその名を広く知られることとなった。 今もなお現役のキャリアウーマンとして活躍する彼女の仕事術、100歳にして人生の幕を閉じた最愛の夫・カールとの68年にわたる結婚生活、数々の格言による彼女の人生の極意とはー

じんわり度

87%

わたし

今日紹介するのは「アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー」。
最高齢のファッションアイコンとして注目を集める彼女に4年以上にわたって密着したドキュメンタリー映画だよ。

ミーちゃん

94歳!どんな人なの?

わたし

1921年、弁護士でブティック経営者の母と、インテリア装飾家の父の元にNYで生まれたアイリスは、小さいときから服やアクセサリーをみるのが大好きで、人とは違うスタイルを意識していた女の子だったんだ。大学で美術史を学んで、ファッション誌で編集の仕事に就いたけれど、雑用係だったから、インテリアデザイナーの道に転向したの。

ミーちゃん

ふむふむ。

わたし

1948年に夫のカールと出会って結婚。1950年代にふたりで設立したテキスタイル(織物)会社が大成功をおさめて、ジャクリーン・ケネディや歴代大統領からホワイトハウスの内装修理を依頼されたりしていたんだって。 でもそのキャリアよりも目を引くのは、なんといっても彼女のファッションセンス。
見て、この写真!

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ミーちゃん

わー!こんなおばあちゃん見たことないよ!

わたし

でしょう!
独創的なスタイルで、業界内では注目を集めていたアイリスだけど、彼女を世間的に一躍有名にしたのは、アイリスが84歳のときにメトロポリタン美術館で開催された彼女のファッション・コレクション展だったんだ。
アイリスと夫は仕事のため毎年3ヶ月費やして世界中を旅行して、貴重なテキスタイルデザインを見つけては修復していたんだけど、そのときの織物を衣服にしたり、工芸品を集めては宝飾品に変えたりしたコレクションを展示したんだって。この展示は口コミで大評判になって。それ以降は、広告モデルや化粧品のミューズを務めたりと大忙し。

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わたし

また、彼女はテキサス大学で人間生態学の客員教授も務めて、ファッション・ビジネスを学ぶ1週間のツアーを監修して、若い学生たちに教えたりもしているんだ。

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ミーちゃん

みんなすごく楽しそうだね!

わたし

とっても人気のある講座で、選考をパスしないと受けられないんだって。

ミーちゃん

そうなんだね。
映画の中では、彼女の仕事だけでなく、私生活も描かれているの?

わたし

もちろん!自宅での様子や、貴重なワードローブもね。インテリアデザイナーでもあるアイリスだから、彼女の自宅も彼女らしい個性的なインテリアでいっぱい!

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ミーちゃん

隣に写っている人はだれ?

わたし

アイリスの夫のカール・アプフェルだよ。68年にわたるアイリスとの結婚生活を経て、 2015年に101歳の誕生日を目前に亡くなってしまったんだけど、この作品の中では随所に出演しているの。二人のお互いを思いやる姿や、仲睦まじいやりとりは見ているだけでうらやましくなっちゃうぐらい。

ミーちゃん

そんなに長くふたりで一緒にいるのって、どんな気分なんだろう

わたし

アイリスは子どもについても言及していて。日本でも、女優の山口智子さんが「子どもを産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいた」と発言して話題になったけれど、アイリスも全く同じことを言っているんだ。「子どもは望まなかった」と。

ミーちゃん

そうなんだ。

わたし

その理由は「全てを手にいれるのは無理だとわかっていたから、キャリアと旅行を選んだ」と。アイリスの夫カールはキャリアと旅行のパートナーだったんだよね。 現在子育てと仕事や趣味を両立させようとしている人が聞いたら、古い世代の意見だな、ともとれると思うけど、子育てのためにキャリアを一旦中断した人や、趣味や仕事のために子どもを望まなかった人にとっては、すごく励まされる発言だと思う。

ミーちゃん

うん。

わたし

両方手に入れたいという人ももちろん素晴らしいけれど、社会的地位も築きながら、子どもを何人も育てています!といったような方たちが取り沙汰されると、一方で「そんなスーパーウーマンにはわたしはなれない」と感じる人も出てくる思うのね。どれかを選んだ人も、選ばなかった人も、すべて頑張っている人も、みんなそれぞれで良いんだなって。アイリスの言葉には、どれも強い意志がありながらも、他人を否定しない不思議な包容力があるんだよね。

ミーちゃん

他人に、ただ自分の意見を押し付けたりするんじゃないってことだね。

わたし

うん。自分の好きなことにたいする深いこだわりや美学を持つと同時に、他人への思いやりや、ユーモアも持ち合わせていて。人生の明るく楽しむヒントになるような言葉がいっぱいだから、見ているだけでアイリスが大好きになっちゃうんだよね! 最初はもちろんファッションに目がいくんだけど、ただ洋服ばかりを着飾っているのではないことがわかる。次第に彼女の仕事に対する姿勢や、生き方そのものに惹かれていくんだ。

ミーちゃん

なんだか元気が出そうな映画だね!観てみたいな!

  • 原題:IRIS
  • 監督・撮影 監督:アルバート・メイズルス
  • 上映時間:80分
  • 公開日:2016年3月5日(土)より、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
  • 公式サイト:irisapfel-movie.jp
  • (c)IRIS APFEL FILM, LLC.

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