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登場人物たちの怒りが交差する-人を信じることの難しさを世に問いかける、衝撃のミステリー話題作

2016年09月15日(木)
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登場人物たちの怒りが交差する-人を信じることの難しさを世に問いかける、衝撃のミステリー話題作

作品紹介

怒り

ある夏の暑い日に八王子で起こった夫婦殺人事件。現場には「怒」の血文字が残されていた。事件から一年後、千葉と東京と沖縄に素性の知れない3人の男が現れた。愛した人は、殺人犯だったのか?それぞれの男を信じようとする者たちに、衝撃の結末が突きつけられる―

“信じる”とは何なのか。とある事件の容疑者の顔写真が公開された際に、自分の知り合いを通報する人が多かったことに驚いたという作家・吉田修一の原作を元に、李相日が監督・脚本を手掛ける。人間の善悪に深く切り込んだ『悪人』のタッグが再び世に放つ、衝撃のヒューマンミステリー。

衝撃度

80%

わたし

今日は話題のヒューマンミステリー『怒り』を紹介するよ。

まず出演者が本当に豪華で、これまでにないような演技を見せているところに注目!彼らの演技を観るだけでも十分に見応えのある作品だよ。

ミーちゃん

『悪人』と同じ原作・監督のコンビなんだね。あの作品も見応えがあったよねぇ。

わたし

今回のお話もかなりヘビーで、観終わったあとの衝撃度は『悪人』以上かもしれない。わたしは原作は未読だったのでなおさら。

正直、あまりの衝撃に、見終わったあとすぐは、例えば残酷なシーンや心理描写が苦手という人には、ちょっとオススメできないかな、と思っていたんだけど…

ミーちゃん

お話自体はミステリーやサスペンスの要素が強いのかな?

わたし

「愛した人は殺人犯なのか?」というコピーにもある通り、冒頭に起きる八王子の夫婦惨殺事件をきっかけに、「もしかしたら犯人かもしれない」3人の男にまつわるストーリーが同時に展開していくんだ。

まず一つ目は、3か月前に突然家出をした愛子(宮崎あおい)と、愛子を東京から連れて帰った父・洋平(渡辺謙)、2か月前にふらりと現れ、洋平と同じ千葉の漁港で働く田代(松山ケンイチ)の話。

8年前に妻を亡くしてから、男手一つで娘を育ててきた洋平。父の職場に、お弁当を届ける内に、愛子と田代は次第に親密になっていくんだけど…。

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ミーちゃん

父としては、素性の知れない男と娘が仲良くしていたら心配だよねぇ。

わたし

二つ目は、昼は大手通信会社に勤め、夜はクラブで出会う男との一夜限りの関係を続けていた優馬(妻夫木聡)と、新宿で悠馬が出会う直人(綾野剛)の話。互いに心惹かれながらも、自分の事を一切話さない直人に、悠馬は不安になっていくんだ。

この二人は役作りのために実際に一緒に暮らしたりもしていたみたい。とにかく役に入り込んでいたよ!

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ミーちゃん

そうなんだね!

わたし

そして三つ目は、沖縄で暮らす高校生の泉(広瀬すず)と、その同級生・辰哉(佐久本宝)、二人が出会うバックパッカーの田中(森山未來)の話。

男と問題を起こした母と、夜逃げ同然で沖縄に来た泉は、辰哉と遊びに来た島で田中と出会い、那覇で再会するんだ。自由に暮らす田中を、泉と辰哉は慕っていくんだけど…。

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ミーちゃん

この中に、事件の犯人がいるかもしれないってことだよね。

わたし

犯人の指名手配写真や、後ろ姿の映像などは、見ようによっては3人とも犯人に見えるような絶妙な感じになっていてね。

だから、最後まで「犯人は誰なんだろう」とドキドキしながら、観ていくことができるんだけど…。この映画の核は「誰が犯人か?」の謎解きではないんだよね。

ミーちゃん

と言うと…?

わたし

原作にはなかった、犯人のプロファイリング的な要素も映画には加えられていたらしいんだけど、犯行の動機についても「こうでした」というハッキリとした答えを渡されるというよりは、観た人それぞれが思いを馳せるような感じかな。

正直、映画を観ながらヒントを集めて行って、誰が犯人かを予想するような作りにはなっていなかったように思う。だから、犯人がわかってスッキリしたとか、そう言った感想は持たなかったな。

見終わった後は気持ちが沈んだし、衝撃的なシーンもあるので、後味が良かった訳ではないように感じていたんだけど…。しばらく経ってからじんわりと色々考えちゃって。

ミーちゃん

どんなことを?

わたし

この映画では、登場人物それぞれが、大小あれど「怒り」を持っていたり、経験したりするんだよね。その過程で徹底的に描かれているのが「人を信じる難しさ」じゃないかなぁと。

もちろん、すぐ人を信じてしまう人もいれば、どうしても疑ってかかってしまう人もいるし。信じていても騙されたり、裏切られたりすることもある。でも人はやっぱり誰かを信じずにはいられない生き物だし、信じたい。そんな気持ちになったよ。

ミーちゃん

誰かや何かを信じているからこそ、「怒り」っていう感情も湧くのかもしれないね。

わたし

ちょっと重い作品だけど、豪華俳優陣のこれまでにないような重厚な演技や、新たな一面が観られることは間違いないし、いろいろ感じたり、考えたりするにはぴったりの映画かもね。

ミーちゃん

そうだね。まずは観てみようかな!

  • 原作:吉田修一
  • 監督・脚本:李 相日
  • 出演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、ピエール瀧、高畑充希、池脇千鶴、※宮崎あおい、妻夫木聡 ※宮崎あおいの崎は立つ崎が正式表記
  • 上映時間:103分
  • 公開日:9月17日(土)より全国東宝系にてロードショー
  • 公式サイト:http://www.ikari-movie.com/
  • (C)2016映画「怒り」製作委員会

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