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「ルールはないの、あっても破るだけ。」94歳のニューヨーカーに学ぶ人生を楽しみ尽くすコツ

作品紹介

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー

94歳にして多数の有名デザイナーから熱い視線を集めるアイリス・アプフェル。2005年にNYメトロポリタン美術館で開催された彼女のファッション・コレクション展は驚異的な動員数を記録、84歳にしてその名を広く知られることとなった。
今もなお現役のキャリアウーマンとして活躍する彼女の仕事術、100歳にして人生の幕を閉じた最愛の夫・カールとの68年にわたる結婚生活、数々の格言による彼女の人生の極意とはー

じんわり度

87%

わたし

今日紹介するのは「アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー」。
最高齢のファッションアイコンとして注目を集める彼女に4年以上にわたって密着したドキュメンタリー映画だよ。


ミーちゃん

94歳!どんな人なの?

わたし

1921年、弁護士でブティック経営者の母と、インテリア装飾家の父の元にNYで生まれたアイリスは、小さいときから服やアクセサリーをみるのが大好きで、人とは違うスタイルを意識していた女の子だったんだ。大学で美術史を学んで、ファッション誌で編集の仕事に就いたけれど、雑用係だったから、インテリアデザイナーの道に転向したの。


ミーちゃん

ふむふむ。


わたし

1948年に夫のカールと出会って結婚。1950年代にふたりで設立したテキスタイル(織物)会社が大成功をおさめて、ジャクリーン・ケネディや歴代大統領からホワイトハウスの内装修理を依頼されたりしていたんだって。
でもそのキャリアよりも目を引くのは、なんといっても彼女のファッションセンス。
見て、この写真!



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ミーちゃん

わー!こんなおばあちゃん見たことないよ!


わたし

でしょう!
独創的なスタイルで、業界内では注目を集めていたアイリスだけど、彼女を世間的に一躍有名にしたのは、アイリスが84歳のときにメトロポリタン美術館で開催された彼女のファッション・コレクション展だったんだ。
アイリスと夫は仕事のため毎年3ヶ月費やして世界中を旅行して、貴重なテキスタイルデザインを見つけては修復していたんだけど、そのときの織物を衣服にしたり、工芸品を集めては宝飾品に変えたりしたコレクションを展示したんだって。この展示は口コミで大評判になって。それ以降は、広告モデルや化粧品のミューズを務めたりと大忙し。



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わたし

また、彼女はテキサス大学で人間生態学の客員教授も務めて、ファッション・ビジネスを学ぶ1週間のツアーを監修して、若い学生たちに教えたりもしているんだ。


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ミーちゃん

みんなすごく楽しそうだね!


わたし

とっても人気のある講座で、選考をパスしないと受けられないんだって。


ミーちゃん

そうなんだね。
映画の中では、彼女の仕事だけでなく、私生活も描かれているの?


わたし

もちろん!自宅での様子や、貴重なワードローブもね。インテリアデザイナーでもあるアイリスだから、彼女の自宅も彼女らしい個性的なインテリアでいっぱい!



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ミーちゃん

隣に写っている人はだれ?


わたし

アイリスの夫のカール・アプフェルだよ。68年にわたるアイリスとの結婚生活を経て、 2015年に101歳の誕生日を目前に亡くなってしまったんだけど、この作品の中では随所に出演しているの。二人のお互いを思いやる姿や、仲睦まじいやりとりは見ているだけでうらやましくなっちゃうぐらい。


ミーちゃん

そんなに長くふたりで一緒にいるのって、どんな気分なんだろう


わたし

アイリスは子どもについても言及していて。日本でも、女優の山口智子さんが「子どもを産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいた」と発言して話題になったけれど、アイリスも全く同じことを言っているんだ。「子どもは望まなかった」と。


ミーちゃん

そうなんだ。


わたし

その理由は「全てを手にいれるのは無理だとわかっていたから、キャリアと旅行を選んだ」と。アイリスの夫カールはキャリアと旅行のパートナーだったんだよね。
現在子育てと仕事や趣味を両立させようとしている人が聞いたら、古い世代の意見だな、ともとれると思うけど、子育てのためにキャリアを一旦中断した人や、趣味や仕事のために子どもを望まなかった人にとっては、すごく励まされる発言だと思う。


ミーちゃん

うん。


わたし

両方手に入れたいという人ももちろん素晴らしいけれど、社会的地位も築きながら、子どもを何人も育てています!といったような方たちが取り沙汰されると、一方で「そんなスーパーウーマンにはわたしはなれない」と感じる人も出てくる思うのね。どれかを選んだ人も、選ばなかった人も、すべて頑張っている人も、みんなそれぞれで良いんだなって。アイリスの言葉には、どれも強い意志がありながらも、他人を否定しない不思議な包容力があるんだよね。


ミーちゃん

他人に、ただ自分の意見を押し付けたりするんじゃないってことだね。


わたし

うん。自分の好きなことにたいする深いこだわりや美学を持つと同時に、他人への思いやりや、ユーモアも持ち合わせていて。人生の明るく楽しむヒントになるような言葉がいっぱいだから、見ているだけでアイリスが大好きになっちゃうんだよね!
最初はもちろんファッションに目がいくんだけど、ただ洋服ばかりを着飾っているのではないことがわかる。次第に彼女の仕事に対する姿勢や、生き方そのものに惹かれていくんだ。


ミーちゃん

なんだか元気が出そうな映画だね!観てみたいな!


  • 原題:IRIS
  • 監督・撮影 監督:アルバート・メイズルス
  • 上映時間:80分
  • 公開日:2016年3月5日(土)より、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
  • 公式サイト:irisapfel-movie.jp
  • (c)IRIS APFEL FILM, LLC.

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現役投資家が解説する!どこよりも簡単な『マネー・ショート 華麗なる大逆転』


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作品紹介

マネー・ショート 華麗なる大逆転

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米ベストセラー作家マイケル・ルイスによる「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」が基となった、真実の物語。「リーマンショック」として知られる2008年の一連の経済破綻の危機をいち早く予見し、ウォール街を出し抜いた金融マンたちの苦悩と葛藤を描く。

この人に聞いた

窪田 剛(くぼた つよし)

投資家・トレーダー。通称くぼっちの相性で親しまれている。1981年生まれ。長野県出身。24歳で独立し、トレード、不動産投資、飲食店、スタートアップ投資などを国内外で行っている。28歳の時にネパールに学校を寄付。東日本大震災後に「東北を、日本を、花火で、元気に。」というコンセプトのライトアップニッポンに参加。日々トレードをしながら、ビジネスや投資も続ける。



わたし:

今回、観ていただいた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、個人的には、正直、専門用語がいっぱいで難しかったなぁ・・・、という感想でした。
このあたり、プロの投資家の方の目から見ると、いかがでしょうか?


くぼっち:

そうですね。この映画は、簡単にいうと「リーマンショックという、世界的に大きな金融恐慌があった時に、世界が破滅する方に賭けて、億万長者になった人たちの話」なので、そのあたりの知識があるとより楽しめると思います。
たとえば、「リーマン・ショック」とはどういう事件だったのか。「サブプライムローン」「CDS」「CDO」などの経済用語はどのような意味なのか・・・がわかっていたほうが楽しめることは間違いないでしょうね。


わたし:

ほとんどの人は「リーマン・ショック」という単語は知っていても、実際に「何が理由で、経済破綻が起きたのか」については、きちんと理解できていないと思うんです。
特に、普通に暮らす人達にとっては「何か経済でとんでもないことがおきた」「不況の原因になった」という印象くらいで、起こった詳しい経緯などはあまり浸透していないイメージがあります。
これは、監督のインタビューを読んだ際にまったく同じことが書いてありました。そういう意味では、あのとき起きたことを改めて知るのには、とても良い映画ですよね。



くぼっち:

たしかに、2008年くらいの当時でも、テレビや雑誌でも、いろいろな解説はありましたよね。たとえば、「サブプライムローンが原因だった」「低賃金の人に、住宅ローンをどんどん出していたから破綻したんだ」といったような説明です。しかし、それらを読んでも、それがなぜ、世界的な恐慌にまで発展したか、まで理解している人は少ないかもしれません。


わたし:

この映画を見る上で、これだけ知っておけばいい!というリーマン・ショックの説明をするとしたら、窪田さんはどのようにしますか?



くぼっち:

まずリーマン・ショックですが、狭義の意味では、アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズ社が2008年9月15日に破綻したことを指し、広義には、そこから発生した世界的な金融危機すべてを含みます。

まず、リーマン・ブラザーズとは、何をしている会社かというところから知っておいたほうがいいでしょう。リーマン・ブラザーズは、世界的に有名な「投資銀行」でした。


わたし:

投資銀行って何ですか?



くぼっち:

投資銀行とは、「証券取引免許をもつ金融機関」ですね。投資銀行は、みなさんが日常的にお使いの銀行(「商業銀行」といいます)、預金した人のお金を元に貸し出したりをするわけではありません。投資銀行は、投資先のファイナンスを手伝うというのが主な業務です。

たとえば、株式公開や、増資をする時、また社債を発行したりする、といった形です。

そのうちの一つが、資金を集めるために、証券化する、ということがあります。



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くぼっち:

ここで出てくるのがサブプライムローンです。プライムとはいわゆる公務員や大企業に勤める人などの「優良客」のこと。サブプライムは「サブ」ですから、フリーターや映画にも出てきたストリッパーなどを含む信用情報の低い人ということです。
一般の人がローンで買うものと言えば、住宅がメインでしょうから、サブプライムローンは信用情報の低い人向けの、住宅を担保とした住宅ローンという理解でOKです。


わたし:

理解できました。



くぼっち:

映画の中では、NINJA(ニンジャ)ローンなんて言われていましたよね。
これは、英語で「無収入・無職・無資産(No Income、No Job、No Assets) 」の頭文字を取ったものです。



わたし:

ひどいですね…。



くぼっち:

このサブプライムローンは証券化され、非常に信用度の高い商品として世界各国の投資家へ販売されていました。


わたし:

「証券化される」とはどういうことですか?



くぼっち:

証券とは、有価証券、すなわち価値のある紙です。お金、株券、債権などですね。債権の「債」は借金ということ。例えば「国債」は、国が証券という紙を発行する方式で行う借金です。この債権は発行時に返済期限と利率が決まっていて、期限が来ると、元金が支払われ、また購入者は、利息を受け取ることができます。国家が保証するものですから比較的安全な金融商品ではありますが、もちろん発行している国家の財政の状態などによっては、何が起こるかはわからないわけです。よって、価格は常に変動します。各国の国債の評価・格付けを行うのが、格付け機関です。


わたし:

サブプライムローンも債権ですか?



くぼっち:

サブプライムローンもモーゲージ債として証券化された債権です。モーゲージ債とは、不動産を抵当すなわち担保とした証券のことです。


わたし:

こういった証券の取引を行っているのがリーマン・ブラザーズやゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの投資銀行や、ドイツ銀行やクレディスイスなどの銀行、メリルリンチなどの証券会社なんですね。



くぼっち:

先ほどサブプライムローンも証券化され、販売されたと言いました。この証券化の際に、いくつかの信用度の高いローン(プライムローン)と、本当は信用度の低いローン(サブプライムローン)を集めて商品化したものが、CDO(債務担保証券)です。
このローンのカラクリを映画の中ではシェフがシーフードスープに例えて面白く説明していましたね。リスクの高いものも、低いものもの中に入れてしまえば、全体としてのリスクは限りなく0に近いという理論です。


わたし:

すごい理論ですよね!



くぼっち:

でも、そもそもサブプライムローンはアメリカでは信用度の高い証券として扱われていたんですよ。なぜか。それは2007年頃まではアメリカの住宅価格は高騰し続けていたからです。要は、家は値上がりするんだから、ローンを返せなくなったら売れば良いという理論です。 つまり、サブプライムの方たちが月々のローンを返せなくなったとしても、例えば1億で買った家を2億で売ることができれば、ローンも返済できるどころか、手元にはお金が残る。彼らはそのお金で、また新しい家を買うこともできますよ、と話されていたんです。


わたし:

でも家が売れなくなった。



くぼっち:

サブプライムローンの契約は、変動金利のものが多く、最初は返済額が少なく、あとから返済額が値上がりするものだったんです。その金利の値上がりが2007年頃のものが多く、ローンが返せない人が増えた結果、サブプライムローンを含む金融商品が債務不履行に陥り、不動産が売れなくなったんです。こうしてサブプライムローンは破綻し、サブプライムローンを含む証券を抱えていた多くの会社が窮地に立たされたわけです。リーマン・ブラザーズはこの負債を抱えきれず、2008年9月15日に破綻しました。


わたし:

なるほど…それにいち早く気づいたのが、この映画の主人公たちだったんですね。



くぼっち:

そうですね。彼らが取った方法は、リスクの低いローンも高いローンも集めて商品化したCDO(債務担保証券)の「保険」とも言える商品である、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を買い漁ることです。
CDSは、定期的な金額、いわゆる保険料を支払い続けることによって、債務の信用リスクが傾いた一定の自由が発生した際に、価値の下がった部分を補う金額をもらうことができる保険商品です。誰もがサブプライムローンを含む住宅ローンは破綻しないと思い込んでいたときに、破綻する方に賭けたんです。


わたし:

毎月の保険料に苦しむ姿が描かれていましたね。



くぼっち:

住宅ローンが破綻するといっても、周りの誰も信じてくれないですしね。


わたし:

この映画で一番印象に残ったシーンはどこでしたか?



くぼっち:

ブラッド・ピット扮する元銀行家が、CDSを買い漁り狂喜乱舞する若い投資家ふたりに物申すシーンですね。CDSを買い漁るということは、経済が破綻することに賭けているということ。失業率が1%上がったら何人の人が家をなくして路頭に迷うと思っているんだと。


わたし:

住宅ローンの破綻に賭けた主人公たちも、大金を手にして大喜びするのではなく、手にすることへの葛藤が描かれていました。
また、それだけでなく、骨太な社会派作品でありながら、コメディ作品を多く手がけてきた監督による遊びゴゴロのあるシーンや、音楽・演出も加わって、エンタメ作品としても多いに楽しめる作品になっていましたよね。



くぼっち:

でもやっぱり少し難しいですよね。終わったあと、「よくわからなかった」という声がチラホラ聞こえていましたよ・笑



  • 主演:クリスチャン・ベール「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット
  • 監督:アダム・マッケイ
  • 公開日:2016年3月4日(金)
  • 公式サイト:http://www.moneyshort.jp
  • (c)2015 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHTS RESERVED.

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